plan
concept
敷地は広島市の中心部に位置し、街からも近く利便性がよく、周囲は古い家が取り壊されて新しい家との入れ替わりが始まっている場所。ビルが建っていた広い土地が4分割されて売り出され、購入した時には既に2軒の建売住宅が建っており、隣はまだ建っていなかったが、計画中にあっと言う間にハウスメーカーの家が建った。
中心部と言え車は生活に必要で、駐車場と必要な部屋を確保しようとすると、それなりに面積が必要になる。また平坦な場所と言う事もあり、自転車の使用頻度が高く家族分の自転車を置くスペースが必要だった。
両隣はどちらも3階建てで駐車場分を建物をバックさせて、敷地の真ん中辺りから細長く上へ建っている。周辺の新しい家はどこも同じ様な建ち方をしていた。
ほぼ毎日使う家族4人分の自転車を雨ざらしにするのは気がひけてたので、建物を敷地いっぱいに建てて、駐輪スペースを兼ねて屋根付きで少し広めの駐車スペースを確保する事を前提としてプランを考えた。
建物は2階建てとし、各個室は最小限の面積に抑え、ロフトを設ける事で十分な収納スペースを確保する事にした。広いロフトは、収納以外にもラグを敷いて照明は照らせば屋根裏の隠れ部屋の様な雰囲気になり、リビングを見下ろす事が出来るので、当分は子供たちの遊び場になるだろう。
家族の生活の雰囲気や子供たちの年齢を考えると当分はみんな揃ってリビングで過ごす時間が多い。長い時間を過ごす場所に一番趣きを置きながら、その他にも個室はもちろん、ロフトや階段の３段目辺りに生活しながら居心地の良さを見つけてもらい、それぞれが好きな場所で好きな事をして過ごせる家になればよいと思う。